今日は大津の家族会『湖の子会』さん主催の講演会《イタリアの精神障害者のいまー精神科病院全廃への道を開いたバザーリア法から30余年》を”明日都 浜大津”にて聴講しました(^O^)/
講師は、野村雅夫さん(FM803で月曜深夜1~4時放送の『NIGHT RAMBLER MONDAY』のDJ担当をされています)と
松嶋健さん(京都大学人文科学研究所研究員)の掛け合い形式で進められました^^
イタリアの人口は約5900万人。
バザーリア法により、10万床以上あった公立の精神科病院は1999年までに廃絶され、残ったのは民間精神化病院(約4000床。ただし、同法により新規入院と1980年以降の再入院は禁止)と法務省管轄の司法精神科病院(約1000床)。
地域で医療と福祉を担うのは地区ごとの地域保健機構が設けた精神医療センター(人口5~10万に1ヶ所)や24時間ケアのグループホーム(人口1万人に1ヶ所以上)。急性期症状の受け皿は総合病院の精神病床(1施設15床以下)。
・・・とのことですが、日本の政治屋さんたちは何でも数字の争いを好むのですね・・・^^;
”消費税”にしても、”精神科の病床数”にしても、良いとこ取りをしようと思っているのでしょうが・・・そこには、決して頭の良い方たちで構成されているとは思えない、思考プロセスの浅さが伺えてしまうのです。
成功例には必ずその国特有の民族性や社会システム、歴史などのバックグラウンドありきの話だと思うのですが。。
なんか、『システムだけパクッてみました』的な発想なんですよねえ。。。^^;
閑話休題。。。
バザーリア法でも、決して私立の精神病院は減っていないことにも、注目しないといけない、とのことでした^^
要はイタリアのバザーリア法で評価すべきは、
『観念で差別を無くそうとするのではなく、実際に接触を図ることで身体で”人間”を感じてもらうことで、解決に導いた』ということと
『法律を施行してしまうことで、前に進まざるを得ない状況を作り出した』ことだと思います。
考えるところが非常に多い講演会でした!!
ありがとうございました(^^)/